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プラソン、ラーメン屋の営業停止に哲学的意義を求める

プラソンの頭の中で、リヒャルト・シュトラウス作曲「交響曲・ツァラトゥストラはかく
語りき」が荘厳に鳴り響いていた。齢30を過ぎて、人生とは何か、真の幸福とは何か、とい
うことをより深く考えるようになった哲学者プラソン。しかし、今日の思考の課題は、なぜ、
あのラーメン屋が営業停止になったのか、ということだった。そこに何か哲学的な意味が見
出せるのではないだろうか、という気がしたのだ。
 というわけで、中野駅近辺からブラブラ歩いてきた彼は、哲学堂公園に辿り着いた。入口
の門には「真理界」と書いてある。そういえば近頃、鉄道マニアは「てっちゃん」と親しみ
を込めて呼ばれたりするのに、哲学者は「てっちゃん」とは呼ばれない。どうしてだろう?
人気がないのか……そんなどうでもいいことまで気にしながら、プラソンは人生の真理と、
ラーメン屋営業停止のミステリーを同時に追究していく覚悟を決め、武者震いをしながら、
ゆっくりとその門を潜り抜けた。

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